highland's diary

一年で12記事目標にします。

アニメルカ特別号『反=アニメ批評 2014summer』に寄稿させて貰いました。

http://animerca.blog117.fc2.com/blog-entry-47.html

TVアニメ『彼氏彼女の事情』の演出について
――セレクティブ・アニメーションの美学
桐原

とあるように、故あって(「桐原」名義で)『カレカノ』について書きました。

 

放映から15年経って、アニメ批評のトレンドもボカロやアイドルモノや3DCGになって来ているのに今更にして『カレカノ』です。自分だけ10年前のパラダイムに属している気分です。去年『フルバ』や『ウテナ』と同じタイミングでニコ生一挙やった時に『カレカノ』熱が再燃したのもありますが、ここに来て自分の中でちょっと『カレカノ』を振り返る必要があると感じたのもありました。一つは(少女)漫画のアニメ化という観点から、もう一つはTVアニメ時代(新劇EVA以前)までの庵野監督の作家的側面、そしてリミテッドアニメとしてのスタイルに関して。

ところで、情景などを用いた『カレカノ』の心象風景描写が京アニ新海誠に影響を与えたというのはどこまで本当なのでしょうか、長井龍雪監督は『とらドラ!』の際に『カレカノ』を方針に据えたという話はあったりしますが。

お話についてはほとんど触れず、映像スタイルに主に着目して書いています。他の記事の方がよほど充実した内容かと思うので、そのついでにでも読んでいただけると有難いです。