
この記事は中国のボカロPである乌托邦P(ユートピアP)と、bilibili動画を中心とする中国のボカロシーンについて書いたものである。文中に出てくる訳は筆者によるものであるが、筆者は中国語ネイティブではないため、正確な訳ではない可能性がある。間違っている点があればご指摘いただけると幸いだ。なお、ここでは「ボカロ」を、VOCALOID以外の歌声合成ソフトによる音楽も含む広い意味で用いている。
- 「反乌托邦Pt.2」との出会い
- 音数の少なさについて
- Orangestarと共鳴する「未完成」の美学
- カンザキイオリへの敬愛と言葉の力
- 中国ボカロのMVについて
- n-buna/ヨルシカについて
- 乌托邦Pの変遷──傷つき、問い直し、それでも書く
- 洛天依と亚细亚旷世奇才について
- 閉塞感の中で歌が居場所になる
- 最後に
- 中国のボカロシーンについての参考文献
「反乌托邦Pt.2」との出会い
2025年の12月、YouTubeで洛天依の公式チャンネルにアップされている「反乌托邦Pt.2」という曲を聴いて、初見で良い曲だなと思った。
- 洛天依 × 亚细亚旷世奇才–"反乌托邦Pt.2"(Official Video)
本曲は中国のボカロ/バーチャルシンガーである洛天依と、中国で著名なラッパーの亚细亚旷世奇才(「アジアの稀代の天才」といった意味の名前)によるデュエット曲だ。原曲「反乌托邦」を手がけた乌托邦Pも制作に参加している。MVは二次元のキャラクター(ボカロ)と実写の人物(ラッパー)が同居するものとなっている。
実写のラッパーの側はゼロ年代的な古いデジタルビデオ風の実写映像であり、手描きの二次元キャラの側は多重露光やグリッチ、ブロックノイズ、ソラリゼーションやポスタリゼーションを多用し、実写映像を抽象的に加工したビジュアルとなっている。
更には、カラーグレーディングが使用され、実写の側は黄ばんだオレンジ色寄り、洛天依の側は青色寄りの色合いになっている。リリックの文字もラッパーの歌う歌詞は白文字で、洛天依の歌う歌詞は青文字だ。さながら、過酷な現実の渦中にいる人間と、清廉で抽象的な世界のボカロとの対話を象徴しているかのようだ。




ラッパーは隈のあるやつれた風貌で現れており、洛天依もいつもの華やかな衣装ではない、生活感のある着古したジャージ姿で現れる。「反乌托邦」は中国語で「ディストピア」という意味だが、「乌托邦P」(ユートピアP)というアーティスト名を踏まえると、「反ユートピア」と訳すのが適切だろうか。「反ユートピア」というタイトルも合わせて、この曲が切実なテーマを表現しているというのは、歌詞を理解する前から十分に伝わってきた。
サウンド面にも惹かれた。リバーブのかかったクリーントーンのギターのアルペジオで始まり、ボーカルにもリバーブやディレイがかかっているウェットな音像だ。切なさを帯びたギターポップでありつつ、その周囲に薄い霞がかかっており、広義のドリームポップの影響を経由したサウンドに感じられた。個人的には愛聴しているThe CranberriesやCocteau Twins、その影響下でインディーポップをやっているPale Wavesを想起させる感じで好きなサウンドだった。
- The Cranberries - Dreams
音数の少なさについて
「反乌托邦Pt.2」(part 2)というタイトルをしているからには「反乌托邦」があるというのは分かったが、YouTubeにはアップされていなかったので、後にbilibiliにアクセスして聴いてみたところ、音数が少ないことに驚いた。原曲「反乌托邦」はSynthesizer Vの星尘Infinity&詩岸が歌うボカロ曲で、2025年2月の投稿作だ。その時点で、公開から1年も経っていなかったが、既に再生数は1000万を超えていた(2026年9月現在は1900万再生を超えている)。
- 【星尘/诗岸/原创摇滚】反乌托邦 “至少我还在为你而歌唱,在黑暗漫长的反乌托邦” https://www.bilibili.com/video/BV1CVPoeNEq4/
「反乌托邦」はバンドサウンドを基調としたポップスであるが、一聴してもらえれば分かる通り、このジャンルの楽曲としてはかなり音数が少ないと言えるだろう。楽器編成はボーカル、リードギター、ベース、打ち込み的な軽い規則的なドラム、薄いシンセパッドというシンプルなものだ。
このような音数が少ない音楽性の曲がbilibiliで人気を博しているというのは、ニコニコ・YouTubeのボカロでOrangestarが支持を集めているのに近い面白さを感じた。Orangestarの楽曲も、オケは極めてシンプルだが、メロディーとリリックの才で圧倒的な支持を獲得している。
- Orangestar - アスノヨゾラ哨戒班 (feat. IA) Official Video
Orangestar - Alice in 冷凍庫 (feat. IA) Official Video
例えば「アスノヨゾラ哨戒班」の楽器編成はボーカル、複数のシンセ(リードシンセ、高速アルペジオのピロピロシンセ等)、ミュートギター、シンセベース、四つ打ちの電子ドラム、要所に入る効果音……だけで、全体的に打ち込み調で音に隙間が多い。「Alice in 冷凍庫」の楽器編成は更にミニマルで、Aメロ・Bメロなどかなりのパートをピアノ&四つ打ちのドラム&ベースだけで突っ走るものになっている(サビなどでストリングスシンセは入るが)。
Orangestarについて継続的に論じている書き手であるkqck(かくしか)さんは、「Orangestarは逆に過激性を見い出してしまいたくなるほどシンプルな音色や編曲で知られるボカロP」であるというFlatさんの評*1を引用しつつ、「アスノヨゾラ哨戒班は、ボカロのヒット曲史上例を見ないほどシンプルなオケのDTM楽曲です」と書いている*2。 シンプルさがかえって表現の強さとして立ち上がってくるという意味で、「反乌托邦」から受けた驚きは、私にとってOrangestarの音楽に最初に触れたときの感覚と地続きであったと言える。
もっとも、「反乌托邦」は乌托邦Pの初期曲であり、機材や制作経験による制約もあったかもしれない。しかし、制作上の制約があったことと、完成した音楽の魅力とは、分けて考えたい。
ちなみに「音数が少ない曲」や「音数が少ない曲が人気」という言い方をすると、単に楽曲やシーンの拙劣さを指摘しているように感じられるかもしれないが、それはあまりに早計な見方というものだろう。
柴那典『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版、2014年)には、音楽レーベル「U/M/A/A」(かつてDECO*27や椎名もたが所属していた)の弘石雅和氏が、最初にニコニコ動画でボカロシーンに出会った際に、黎明期のヒップホップに近い衝撃を感じたと語るくだりがある。
黎明期のヒップホップを聴いた時の衝撃と近いものを、彼はニコニコ動画で知ったボーカロイドのシーンに感じたのだという。 「ヒップホップって、ファンクやR&Bの系譜で考える人と、パンク/ニューウェーブの系譜で考える人がいて、僕は完全に後者だったんですね。それまでクラフトワークやセックス・ピストルズやYMOを聴いてきて、そこからの流れでヒップホップにハマっていったんです。その時に強く感じたのは、音数が非常に少ないっていうこと。たとえばランDMCのファーストアルバム『RUN-D.M.C.』には、リズムボックスの音とラップしか乗ってない曲が平気であるわけですよね。初期のヒップホップは、すごくプリミティブな音で、かつカウンターカルチャー的な動きが感じられた。最初に聴いた時も『こんなに音数少なくていいの?』って思いました。ボーカロイドの曲を初めて聴いた時の感触は、その感覚に似てましたね。『あ、こんなんでいいんだ』『こんな方法論もありなんだ』っていう」
『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版、2014年)
ここで言及されているRun–D.M.C.の1stアルバムの曲、例えば「Sucker M.C.'s(Krush-Groove 1)」を聴くと、こうした感覚は掴みやすい。スクラッチ音が入る箇所がある以外は、曲全体がリズムボックスとラップだけで構成されている。そしてビートと声が前面に出ることで、表現の輪郭が鮮明になっている。「これだけでも音楽は成り立つ」という驚きは、制作の敷居を下げると同時に、既成の音楽観を揺さぶるものだし、初期ヒップホップやパンクやボカロにもそうした魅力があった。
そして「反乌托邦」の凄いところは、シンプルなアレンジがネックにならず、逆に歌の普遍性を浮かび上がらせているように思えるところだった。伸びやかな歌唱で、中国語の節回しの美しさを堪能できるものになっている。
そしてこの曲をきっかけに筆者は中国のボカロシーンにこれまで以上に興味を持ち、bilibili動画で中国語のボカロ曲をディグるようになっていった。その中でも、乌托邦Pの楽曲はどの曲もメロディーが非常に美しく、リリックも研ぎ澄まされているので、特に惹かれるところがあった。
Orangestarと共鳴する「未完成」の美学
乌托邦Pは初期に「未完成秋天」という曲(この曲もやはり音数は少ない)を投稿しており、この点もOrangestarとの共鳴を感じさせた。曲名は日本語にするなら「未完成の秋」だ。
- 【星尘/原创摇滚】未完成秋天 “如果完成的都一样,那我宁愿做不到”
これは『未完成エイトビーツ』というアルバム名や「未完成タイムリミッター」という曲名にも現れているし、更には「雨き声残響」「オレンジスター」といった楽曲の歌詞でも「未完成」というワードがクライマックスで使われている。
昨日の僕守る為に 笑うくらいなら
泣いたっていいだろ? ねぇ
止まないの雨が 夏空を鮮明に描いたって
僕達は不完全で
未完成な
──Orangestar「雨き声残響」
こんな時代だから僕は生きてくよ
この世界はまだ
未完成だから
──Orangestar「オレンジスター」
乌托邦Pもまた「未完成秋天」という楽曲以外に、「童年的终结」(訳:「幼年期の終わり」)という楽曲では「He never grew up, but he never stopped growing.」(訳:彼は大人にはならなかったが、成長するのを止めたことはなかった。)というフレーズを象徴的に掲げている*3。こうした「未完成」の美学を有しているところも、Orangestarとの作家的な親和性を感じたのだった。
- 【星尘原创摇滚/乌托邦P】童年的终结 “就用这三分三十一秒证明,年少的我曾经有颗反季节的心。”

もちろん、彼が作家としてOrangestarに影響を受けてこうしたテーマを持っているとは限らない。ただ、Orangestarと重なるところも多い作家というのはご理解いただけるであろう。ちなみに中国語の歌声合成を扱うファン百科事典VCPediaの記載によると、乌托邦Pは2008年生まれであり、2025年に「未完成秋天」や「反乌托邦」を投稿した時は16歳だった*4。これはOrangestarが「アスノヨゾラ哨戒班」を出した年齢と同じでもある。
カンザキイオリへの敬愛と言葉の力
もっとも、彼がおそらく最も作家として影響を受けているであろうボカロPは他にいる。それはカンザキイオリだ。
彼はカンザキイオリの楽曲の歌詞を中国語詞にしてボカロでカバーした曲を2曲投稿している。
2024年12月13日投稿の「君の神様になりたい。」カバーと、2025年3月30日投稿の「人生はコメディ」カバーだ。ともに中国のSynthesizer V音源である星尘に歌わせている。
- 想成为你的神明啊。 中文填词PV(君の神様になりたい。)【星尘infinity】
- 【星尘/乌托邦P】人生皆是喜剧 “其实自由的选择,我们都可以做出吧”中文填词PV(人生はコメディ)
(ちなみに中国ではカンザキイオリは「黒柿子」という通称で知られている。これはカンザキイオリの旧名義が「黒柿」だったことに由来すると思われる。)
また、初投稿作であるオリジナル曲「追寻」(訳:「追い求めて」)という曲は、白背景に黒文字で歌詞が下から上に流れていくというスタイルを取っており、これはカンザキイオリが「君の神様になりたい。」のMVで使っている手法と同じだ。
- 【原创初投稿/星尘Infinity】“用最后的知觉去追寻"-追寻【MV】
カンザキイオリのボカロ曲は、「君の神様になりたい。」「命に嫌われている。」「自由に捕らわれる。」といった曲が代表的だが、MVが文字だけを前面に押し出し、流れる歌詞を読ませる構成になっていることが多い。こうした手法により、MV聴取の体験を「音を聴かせる」にとどまらず「言葉に直面させる」という体験に接近させている。
- 君の神様になりたい。/初音ミク
- 命に嫌われている。/初音ミク
乌托邦Pもこうした手法にシンパシーを感じているからか、「言葉に直面させる」という体験をリスナーに与えることを意図しているのではないかと感じるところがある。「奇迹从来没出现」(訳:「奇跡は一度も現れなかった」)という曲は、その分かりやすい例だ。歌詞をじっくりと聴かせるパートを作っており、そこではシンプルな黒い背景や実写映像の上に、白い文字が次々と現れ、画面を埋めていく。鋭い言葉を歌詞で畳みかけて、こちらの感情を揺さぶってくるようなところがある。動画を見てもらえれば、彼の表現がカンザキイオリに近しい文法を採用していることが納得してもらえるのではないだろうか。

創作を続けること、音楽で生きること
彼は楽曲の中だけでなく、bilibiliの文章投稿でも、日本のボカロ曲の歌詞を引用することがある。
2025年2月4日、フォロワーが1,000人になったことへの感謝を伝える投稿では、自分は高校二年生であり、学校に戻るため今後は主に週末しかオンラインになれないが、書き続けるつもりだと記しており、その投稿において、傘村トータ「僕が夢を捨てて大人になるまで」の一節を画像で添えていた*6。
いつまでも歌が歌えたらいい
いつまでも曲が作れたらいい
──「僕が夢を捨てて大人になるまで」傘村トータ/初音ミク
- 僕が夢を捨てて大人になるまで / feat. 初音ミク
「歌や創作を続けることが、大人になる過程で当たり前ではなくなっていく」という曲の歌詞を、高校生活と制作の両立を考えている本人が引用していることには切実さがあるだろう。
また、2025年2月23日の投稿では、「反乌托邦」の网易云音乐(NetEase Cloud Music)での独占配信を告知するとともに、それに伴う複雑な心情を綴っていた*7。
本人の説明によれば、「反乌托邦」のヒットをきっかけに网易云から商業的なオファーを受け、制作費を得るために独占配信を受け入れたという。一方で、インターネット文化の自由さを重視する自身の考えとの間に葛藤があることも明かしていた。bilibiliの動画はこれからも残し、ファンにはむしろbilibiliで聴いてほしい、とも記している。
そしてその投稿で彼はカンザキイオリ「ダイヤモンド」の「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」という歌詞を画像で添えて投稿している。
- ダイヤモンド /カンザキイオリ
カンザキイオリ「ダイヤモンド」は、音楽を生業にして金を得ることによって、自分の創作や魂まで商品にしてしまったのではないか、というクリエイターの自己嫌悪をテーマにしている曲だ。曲のテーマを考えると、この投稿は、音楽活動を続けたい気持ちと、何か大切なものを失いたくない気持ちの葛藤を示唆しているものだと言えるだろう*8。
ちなみにこの投稿は中国の古参ボカロPであるilemによる「动动手动动脑,有人正在夺走我们的互联网精神,你不对抗它你就真的会被夺走。」(訳:少しは手を動かして、頭を使おう。誰かが今、僕たちからインターネット精神を奪おうとしている。君がそれに抗わなければ、本当に奪われてしまう。)という言葉*9を引用していたり、ジョージ・オーウェルの『1984年』を彷彿とさせる「我们将在没有黑暗的地方会面。」(訳:私たちは、暗闇のない場所で会いましょう)というフレーズがあったりと、かなり読み込み甲斐がある投稿になっている。
言語を越えて届くリリシズム
自身のキャリアの節目の投稿において傘村トータやカンザキイオリの歌詞を引用していることは、彼が音楽的な側面や技術的な側面にとどまらず、こうした作家の紡ぎ出すメッセージの部分にシンパシーを覚えているということだろう。
傘村トータやカンザキイオリの楽曲は視聴体験における歌詞の比重が高く、実際にリリックで高い評価を受けているボカロPでもある。彼らは日本語圏のボカロシーンにおいて「リリシズム」を象徴するボカロPと言えるだろう(ここで言う「リリシズム」には、単に視聴体験に占める歌詞の比重が高いということ以外にも、歌詞の文学性や叙情性、感傷的で実直な内面表現、死生観を巡る問いといった性質も含まれる)。
傘村トータの楽曲もまた、カンザキイオリと同様に、シンプルな背景に文字だけといったMVが多い。代表曲である「贖罪」は白背景に文字だけ、「あなたの夜が明けるまで」は実写の静止画に文字だけのMVだ。
- 贖罪 / feat. VOCALOIDs
- あなたの夜が明けるまで / feat. IA ( & Fukase )
また、「僕が夢を捨てて大人になるまで」もそうだが、編曲面でもピアノ+ボーカルだけのバラードが多い。彼女はカンザキイオリ以上に「歌詞」と「メロディー」に絞って勝負している作家と言えるだろう。
こうしたアーティストの楽曲は、歌詞の比重が大きいが故に、言語をまたいで共有されづらいのではないか、と筆者は考えていた。そのため、乌托邦Pの活動を見て、こういった日本のアーティストの楽曲が言語をまたいで支持を獲得しているというのは非常に興味深いと感じられた。
乌托邦Pの「反乌托邦」には、直接的にカンザキイオリのオマージュではないかと感じさせるリリックがある。
終盤に星尘・诗岸のボカロ二人がデュエットで「活下去」(「生きて」という意味)というフレーズを4回繰り返すのだが、動画では、ここで中国語の文字に重ねる形で、日本語の文字で「生きて」「生きて」「生きて」「生きろ」という文字が表示される(「生きて」×3、「生きろ」×1)。




活下去(生きて)
活下去(生きて)
活下去(生きて)
活下去(生きろ)
在这反乌托邦里
──乌托邦P「反乌托邦」
私はこれは「命に嫌われている。」のラスト(「生きて」×4、「生きろ」×1)へのオマージュではないかと思っているのだが、どうだろうか。

それでも僕らは必死に生きて
命を必死に抱えて生きて
殺して、足掻いて、笑って、抱えて
生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ。
──カンザキイオリ「命に嫌われている。」
繰り返しの回数は同じではないし、作者がこの箇所の引用関係を明言しているわけではないが、あえて日本語を重ねること、そして彼自身がカンザキイオリへの敬愛を表明していることを踏まえると、両者を結びつけることは決して不自然ではないだろう。
ちなみに「命に嫌われている。」は2024年にbilibiliのカンザキイオリの公式チャンネルに投稿されているが、動画の視聴者コメントでは「活下去!活下去!活下去!」「生きて!生きて!生きて!」という弾幕が付いている*10。

なお、「反乌托邦」の歌詞の「在这反乌托邦里」は「このディストピアの中で」という意味だ。「暗く長いこのディストピアの中で、それでも生き続けてほしい」という祈りのようなメッセージを感じさせる楽曲だ。
中国ボカロのMVについて
乌托邦PのMVは、身近な風景を撮影した実写映像を自分たちで編集したものが多い。日本でもニコニコ動画のボカロシーンを中心に「お散歩MV」が人気であるが*11、中国のボカロシーンだと実写MVが日本よりもメインストリームになっていると感じる。
日本の「お散歩MV」と比べると音の加工が控えめで、どちらかというと旅行系のVLogの延長線上なテイストを感じさせるのが異なるところかもしれない。「お散歩MV」的なHyperpop/エレクトロニカよりは、素朴なバラードに近く、詩的なテーマを表現していることが多い気がする。日本のボカロ曲で言うと、例えば青屋夏生「オレンジ」などが映像のテイストとして近いかもしれない。
- 【星尘/洛天依原创】渺小的我在宇宙流浪
- 【洛天依原创】《遥远小镇的我》-“为你写下无人铭记的音乐”
- オレンジ / 東北きりたん・裏命 - 青屋夏生
n-buna/ヨルシカについて
加えて、カンザキイオリと並んで彼にとって大きなリスペクトの対象となっているであろうボカロPにはn-buna(現:ヨルシカのコンポーザー)がいる。
「奇迹从来没出现」や「少年幻想总是诗」(訳:「少年の幻想はいつだって詩だ」)では、おそらく彼が影響を受けたであろう音楽アルバムの数々が壁に貼られる形で登場するが*12、その中でもn-buna/ヨルシカは目立って映し出されているし、「少年幻想总是诗」ではn-bunaのアルバム『花と水飴、最終電車』のジャケットがプリントされたグッズや、ヨルシカの1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』のCD盤面が映し出されている。
- 【星尘原创】少年幻想总是诗 “一直被困在夏天自从你离开之后,直到发现我所拥有的自由”【新世代音乐人】


アレンジ面でもヨルシカの影響を感じさせる楽曲は多い。
また、乌托邦Pは音楽に限らず、SF小説からの引用も多い。それは『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク)や『完全な真空』(スタニスワフ・レム)といったSF小説から曲名を取っているところからも分かる*13。これらの作品とセットで彼の楽曲を聴き、そこに込められたオマージュを発見するのも一興だろう。
乌托邦Pのこうした文学を引用する感覚も、n-bunaの姿勢とやや共鳴しているところを感じる。n-bunaもまた、「始発とカフカ」「ノーチラス」「アルジャーノン」といった曲名にも分かりやすく表れているように、文豪への憧憬を隠さずに表明して活動してきたからだ。
乌托邦Pの変遷──傷つき、問い直し、それでも書く
ここまで主に、乌托邦Pの日本のボカロPとの接点や共鳴について触れてきたが、そういったことばかりを話題にして彼の特有の作家性について語らないのはフェアではないだろう。ここからは彼の作家的変遷についても触れたい。
初期の「未完成秋天」と「反乌托邦」には、思うようにならない現実の中で、自分や相手の存在を肯定しようとする切実さが表現されている。「反乌托邦」は、誰かを支えると同時に、自分自身も救われたいという思いが歌われている。その呼びかけは、救済を約束する力強いものではなく、むしろ、力の足りなさを自覚しているからこそ、身近なものとして響くものだ。
「奇迹从来没出现」
- 【星尘/乌托邦P/暂告别作】奇迹从来没出现 “让我们听清自己的声音”
https://www.bilibili.com/video/BV1fRXxY1EkH/
この曲に登場するのは、読みかけのSF小説、暗い寮の部屋、紙とペン、イヤホンで繰り返し聴く歌といったモチーフだ。何とか学校生活を続けつつ、夢を現実に向き合うための道具にする。救いを求める先が、生活上の小さな行為へと移っているように感じられる。
「童年的终结」
- 【星尘原创摇滚/乌托邦P】童年的终结 “就用这三分三十一秒证明,年少的我曾经有颗反季节的心。”
「完美的真空」
そして8月の「完美的真空」(訳:「完全な真空」)は、そこに自己批判的な目線を加えるものになっている。十六、十七歳の閉塞感を描きながら、苦しみをそれらしい歌に仕立て、自分の深刻さに酔ってはいないかと問い返す。これまでの「青春の傷・痛み」路線に別れを告げる歌詞にもなっている。
- 完美的真空 |星尘、诗岸原创【MV】
「完美的真空」は個人的にはサウンド面でも特に好きな楽曲だ。動画の概要欄の作者コメントではpop punk(流行朋克)に挑戦したと書かれているが、個人的にはThe Stone Rosesの「What the World Is Waiting For」を連想させて大好きだ。
「少年幻想总是诗」
- 【星尘原创】少年幻想总是诗 “一直被困在夏天自从你离开之后,直到发现我所拥有的自由”【新世代音乐人】
この曲について、本人は制作後記も公開している*14。高校最後の学年の、夜遅くまで続く自習と寮生活の合間に、読書や日記、作詞を重ねていたこと。学校でデモを聴いて修正点を書き留め、二週間に一度の帰宅時に制作を進めていたこと。そうした生活の中でこの曲が書かれたこと。
編曲面では日本の電子音楽、とりわけGuianoから大きな影響を受けたと語っている。初期の簡素なロックから、アレンジの幅が広がっていることも見逃せない。同じ後記で彼は、この曲と、アルバム『科学幻想』の曲たちを、十七、十八歳の自分を残すものとして位置づけている。
「奇跡がなくても歌い続ける」、「成長しても想像力を手放さない」、「青春の痛みを歌う自分を疑う」、「それでも書くことを選ぶ」というテーマの流れを辿ってきた。
傷ついた自分を歌いつつ誰かに生きてほしいと願い、その歌い方を自分で疑い、それでもまた書くことを選ぶ、という彼の変遷が伺えるだろう。
洛天依と亚细亚旷世奇才について
ここで、冒頭の「反乌托邦Pt.2」に戻りたい。この曲を考えるにあたっては、歌っている洛天依と亚细亚旷世奇才のことも知っておく方が望ましいと思われるため、簡単に紹介したい。
洛天依は、2012年7月12日にデビューした中国語のバーチャルシンガーである。Vsingerというブランドのもとで展開され、中国初のVOCALOIDとして始動した*15。日本の読者に大まかな立ち位置を伝えるなら、「中国版の初音ミク」といった立ち位置であり、中国語の歌声合成文化を代表する存在(の一人)と言えばよいだろう。
- 【1分ボカロ図鑑】中国一のバーチャルシンガー「洛天依」
初期の代表的な曲としては、杉田朗が作曲し皓月が作詞した「66CCFF」がある*16。素朴で耳馴染みの良い電子音ポップだ。自分の存在や、歌を届けることを歌う、自己紹介的で自己言及的なキャラクターソングであり、日本の初音ミクにとっての「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」を連想させる曲になっている*17。
- 【洛天依】66CCFF【原创曲PV付】
一方、亚细亚旷世奇才は、吉林省長春出身のラッパーで、2006年生まれだ。彼の代表曲として、bilibiliで大きなヒットを飛ばした「莫愁乡」がある。
- 莫愁乡--(OfficialMusicVideo)亚细亚旷世奇才
本人のインタビューによれば、この曲を書いたきっかけとして、自分を育てた祖母を失うという悪夢があったという。彼は「莫愁乡」を、自分にとってのユートピアとして説明し、陶淵明の『桃花源記』*18にも言及している*19。夢にしかない場所を歌うことが、現実を生きる自分自身を支える、という主題は「反乌托邦」とも通じ合うものだ。
彼の作家的主題もまた「反乌托邦Pt.2」には乗っかっている。
「反乌托邦Pt.2」は単に原曲にラップを加えただけのカバーではなく、乌托邦Pに加えて亚细亚旷世奇才および盐雾が作詞・作曲に関わることで作り直された作品と思われる*20。原曲にあった「生きて」という呼びかけが、この曲では人間のラッパーとボカロ(バーチャルシンガー)の対話として展開されているのだ。
ラッパーが語るのは、自分が取り替えのきく部品になってしまう、何かを望むこと自体に疲れ果ててしまう……といった無力感のある状態だ。そこには安易な励ましへの拒絶も含まれている。そんな相手に、洛天依は歌い続ける。彼女が現実の問題を解決できるわけではないが、歌が届いているという関係だけは確かなものとして残る*21。それが筆者は美しいと感じた。
余談であるが、「莫愁乡」はボカロでのカバーも多く出ており、中でも鬼面Pによる洛天依でのカバーはお勧めだ。
- 【洛天依】《莫愁乡》|“娃儿抬头望,姥姥在天上”【原创PV付】
- 《花骨朵》亚细亚旷世奇才/洛天依
閉塞感の中で歌が居場所になる
中国の作家が「ディストピア」という言葉を使うとき、それがどのようなニュアンスを帯びているのか、日本人の筆者には十分には分からない部分がある。
学校生活や労働や家族、将来への不安など、それぞれに中国固有の事情があるだろうし、同じ中国の若者の間でも、経験は異なるはずだ。曲名一つだけから、特定の政治的意図を読み取るのも正しくないだろう。一方で、現実を息苦しい場所として感じ、その中で歌が救いになるという感覚は、国境をまたいで普遍的なところがあると感じる。
中国における日本のインディー音楽の展開に関わっているLuuv Labelのルー・ジァーリン(盧佳霊)氏は、NiEWのインタビューで、中国の若者の間でエモやシューゲイザーが支持を広げているということと、その背景について語っている*22。
─雪国の例が顕著だと思いますが、中国でも、エモやシューゲイザーのリバイバルが起きていると伺いました。
ルー:起きています。グレートファイアウォールという壁はあるけど、音楽好きの若者はVPN(セキュリティ保護しながらインターネットを利用する技術)を使って海外の情報を日常的にチェックしています。私の観察だと、この15年でMy Bloody Valentine、Slowdiveに共感できる若い世代が増えました。中国では、honeydipや死んだ僕の彼女といった日本のシューゲイズバンドが、ライブをソールドアウトさせる現象も起きています。シューゲイザーというジャンルひとつとっても規模感が日本と全然違うんです。ちなみに、シティポップも人気のジャンルですが、シューゲイザー好きはシティポップに興味がないなど、ジャンルが分断されている感覚も強いです。人口が多いから、お客さんが分かれても、それぞれのシーンが成立するんですね。
─中国の若者に、なぜシューゲイザーが支持されているのでしょうか?
ルー:中国の人はメロディックなものやバラードを好む傾向があります。その延長線上で、シューゲイザーやエモのメロディ感覚や鬱っぽい雰囲気が若者の心に刺さっています。中国の若者たちが置かれている社会的な閉塞感とリンクしているのかもしれません。明るく拳を突き上げるロックよりも、内面的な感情に寄り添うようなサウンドが求められていると思います。
伏見瞬「相次ぐ公演中止。中国の若者たちの本音と日本のインディーズ音楽への渇望」
(※太字は筆者による)
これは音楽の現場にいる一人の意見であり、中国の若者全体を説明する言葉ではない。だが、私が乌托邦Pの音楽に惹かれた理由を考える上で、これは手掛かりになる。乌托邦Pの曲はおそらくエモやシューゲイザーではないが、社会的な閉塞感や内面的な感情について歌っているという点では共通している。そして日本においても、ボカロはそうした若者の抱える閉塞感や、内面の葛藤に訴求することで支持を得てきたのであった。
深刻な"未来"不足で 心があまり 稼動(うご)いてくれない
乾ききった感情だけれど もうかなりガタがキてるけど
まだきっとできることが あるはずなんだ
誰かを励ますことを躊躇うくらいに 明日に希望は抱けないけれど
同じ時代生き 共有した運命を 解かり合って寄り添うくらいならできる
何かが変わるとは思えないけど それでも……
──cosMo@暴走P「ディストピア・ジパング」
どうせ幾年経って車が空飛べど
きっと何年経って機械が喋れども
何だって言いたいんだ 便利って言う前に 心の傷口を治してくれ
あんな空でミサイルが飛ぶのなら
そんなもので幸せを乞うのなら
優しい人にならなくちゃ 僕は僕を肯定していけるかな
──Neru「ハウトゥー世界征服」
何がしたいかわからない
何ができるかわからない
そう言いながら這いつくばってここまで来たんだよ
明日のことはわからない
昨日のことはかわらない
なら今日だけは この今だけは僕らの物
──KEI「Hello, Worker」
- GUMIオリジナル曲 「ディストピア・ジパング」
- Neru - ハウトゥー世界征服 feat. Kagamine Rin & Kagamine Len
- 「Hello, Worker」 - KEI feat.巡音ルカ
歌が社会の問題を解決できるわけではないし、同じ歌を聴いても、互いの経験をすべて共有できるわけではない。それでも、別の言語で歌われている言葉に、自分の生活と繋がる何かを見いだすことはできる。少なくとも「反乌托邦」と「反乌托邦Pt.2」の呼びかけは、筆者にも確かに届くものだった。
最後に
2026年8月には、bilibiliの国際版アプリのグローバル展開が告知された。bilibili動画のコンテンツに日本語で接するための環境や、海外から参入するための入口も整えられつつある。日本のボカロPがbilibiliにアカウントを開設するケースも以前より目に入るようになった*23。
bilibili国際版アプリがついにグローバルリリース!🌍🎉
— bilibili クリエイターチャンネル (@bilibili_op_jp) 2026年8月20日
日本では現在Android版をご利用いただけます。iOS版も順次公開予定!
国際版では、グローバルコンテンツの配信やローカライズの強化、本人確認不要でより簡単なアカウント登録など、さらに使いやすくなりました✨… https://t.co/9rranPh3Af
個人的な希望としては、こうした中で、日本のアーティストが単に宣伝場所の一つとしてbilibiliを使うだけでなく、bilibiliiで中国独自のコンテンツにも触れることで、相互理解が進むと良いのではないかと思う。双方ともにリスペクトを保って文化が築かれていくことを期待している。
現代においては(まだまだ不完全とはいえ)高精度な翻訳ツールもあるし、曲の歌詞を調べたり、概要欄などの補足情報を読むことも以前より容易になった。中国のボカロファンがカンザキイオリの曲に感動するように、日本のボカロファンも中国語のボカロバラードに触れて感動する余地は十分にあるのではないだろうか。
興味があれば、ぜひ乌托邦Pを始めとする中国のボカロ曲に触れてみて欲しい。
中国のボカロシーンについての参考文献
中国のボカロシーンについて知る上で役立つ参考文献について最後に紹介したい。解説動画としては、ハグルマギアさんによる中国ボカロの解説動画は参考になるだろう。
- 中国で作られたボカロ曲を4曲紹介する動画【CeVIO解説】
書籍媒体だと、『ボーカロイド音楽の世界2017』(ele-king books)収録のFeさん+しまさんによる記事「中国ボーカロイド・シーンの発展と現状」は、特に初期の中国のボカロシーンについて知る上では役に立つ。
また、同人媒体ではあるが2025年に出た『ボーカロイド文化の現在地:海外特集号』(Async Voice)に掲載されているnogiさんの「あなたが多分知らない『Welcome to Bilibili!』の世界」も、中国ボカロシーンの現在の概要について知る上ではかなり参考になるだろう。こちらもチェックしていただければ幸いだ。
- この記事で話題にした楽曲をまとめたプレイリストです。
*1:ボカロ曲の流行の変遷と「ボカロっぽさ」についての考察(4)n-bunaとOrangestarの登場がもたらした新たな感覚 https://realsound.jp/2020/09/post-613823.html(以下含め、Webページは全て2026年10月3日最終閲覧)
*2:なぜプロセカにアスノヨゾラのIA原曲が収録されないのか全力で考える|kqck https://note.com/kksk/n/n7db76426f330
*3:このフレーズ自体はアーサー・C.クラークの格言からの引用。
*4:VCPedia「乌托邦P」 https://vcpedia.cn/%E4%B9%8C%E6%89%98%E9%82%A6P
*5:想成为你的神明啊。 中文填词PV(君の神様になりたい。)【星尘infinity】https://www.bilibili.com/video/BV1odqBYzEkX
*6:Utopia_乌托邦P「感谢大家的支持」 https://www.bilibili.com/opus/1030093493059452932
*7:Utopia_乌托邦P「一件小事」 https://www.bilibili.com/opus/1036982161037590552
*8:後の2025年3月22日に投稿された「奇迹从来没出现」の概要欄では、本人が、「以后的歌不会再有独家了,都全平台。」(訳:「これからの曲はもう独占配信にはしません。すべて全プラットフォーム配信にします。」)と書いており、その後の楽曲については独占配信を行わない方針を示している。 https://www.bilibili.com/video/BV1fRXxY1EkH/
*9:ilem的动态-哔哩哔哩 https://t.bilibili.com/661549659412496403(2022年5月18日の投稿)
*10:被生命所厌恶。/初音未来 Official MV 神绮一织 https://www.bilibili.com/video/BV1kK8ie6ERA/
*11:いのうつはSA×奏が語る“お散歩MV”と音割れの美学 聖地巡礼や定義を拒むカルチャーの行方 https://realsound.jp/tech/2026/08/post-2470502.html
*12:「少年幻想总是诗」のMV中で壁に貼られている音楽ジャケットは、筆者が視認できる範囲では以下のようになっている。n-buna/ヨルシカ、Orangestar、カンザキイオリ、傘村トータ以外にも、日本のボカロにおけるリリシズムにも影響を与えたバンドであるamazarashiが入っていたり、nerdnekoのようなミクゲイザーも入っているのが興味深い。青春の懊悩を描いたロックサウンドが一つのキーだが、それ以外にも幅広いジャンルのアーティストが入っている。万能青年旅店や草東沒有派對のような中華圏のバンドが入っているのも見逃せない。

Mark Knopfler, Dire Straits『The Best Of Dire Straits & Mark Knopfler - Private Investigations』、Radiohead『The Bends』、Two Door Cinema Club『Tourist History』、Molchat Doma『Этажи』、Miserable Faith『不要停止我的音樂』、KST『擱淺的人』、草東沒有派對『醜奴儿』、万能青年旅店『万能青年旅店』、なとり『劇場』、傘村トータ『素敵な大人になる方法 2』、r-906『in my hands』、nerdneko『CURE』、めありー×Orangestar『彼はきっと魔法を使う。』、n-buna『月を歩いている』、wowaka『アンハッピーリフレイン』、sasakure.UK『トンデモ未来空奏図』、Coldplay『Viva La Vida or Death and All His Friends』、RADWIMPS『君の名は。』、RADWIMPS『天気の子』、JABBERLOOP『NOW』、Guiano『The Sky』、ヨルシカ『だから僕は音楽を辞めた』、ヨルシカ『夜行』、ヒトリエ『HOWLS』、Mili『Miracle Milk』、カンザキイオリ『不器用な男』、amazarashi『千年幸福論』、amazarashi『ねえママ あなたの言うとおり』、ひとひら『つくる』
*13:また、彼は『科学幻想』というアルバムの制作に取り組んでいるし、VCPediaの記述によると、そもそもアーティスト名である「乌托邦」も所属していたSFサークルに由来しているようだ。SFへの関心が大きな軸になっているアーティストだと言えるだろう。VCPedia「乌托邦P」 https://vcpedia.cn/%E4%B9%8C%E6%89%98%E9%82%A6P
*14:Utopia_乌托邦P「在怀念之前先写歌吧——《少年幻想总是诗》创作谈」 https://www.bilibili.com/opus/1218200927344787461
*15:Vsinger公式の紹介 https://vsinger.com/aboutus、洛天依のX公式アカウントのプロフィール https://x.com/hn_luotianyi712
*16:萌娘百科「66CCFF」 https://zh.moegirl.org.cn/66CCFF
*17:曲名「66CCFF」は洛天依のイメージカラー(水色)を表すカラーコードだ。bilibili動画ではカラーコードを指定してコメントの色を変えることができるため、カラーコード「#66CCFF」でコメントの色を洛天依の色に指定してコメントを投げる文化も生まれている。
*18:『桃花源記』は「桃源郷」の語源となった著作だ。
*19:毒眸「《莫愁乡》全网爆火背后,一个18岁的底层青年」(虎嗅掲載、2025年6月19日)https://www.huxiu.com/article/4482265.html
*20:「反乌托邦Pt.2」公式動画の制作クレジットを参照。 https://www.bilibili.com/video/BV1epqZBVEPY/
*21:歌詞はVCPediaの「反乌托邦Pt.2」ページを参照。 https://vcpedia.cn/zh-hant/%E5%8F%8D%E4%B9%8C%E6%89%98%E9%82%A6Pt.2
*22:伏見瞬「相次ぐ公演中止。中国の若者たちの本音と日本のインディーズ音楽への渇望」NiEW https://niewmedia.com/specials/2602chugoku_ednmr_wrfsm/
*23:【速報】bilibiliグローバル版アプリが日本上陸!Android・iOS版が配信開始|AI翻訳・登録方法|みみマネ https://note.com/eareyesmanager/n/n67c70a98af66



































































